このブログでは毎回、ウェブフォームのコンバージョンレートを上げるためのEFO(エントリーフォーム最適化)についてお伝えしていますが、
今回は「フォームからの引き上げ率」についても考えてみたいと思います。
完了率と引き上げ率
フォームの完了率を上げることは非常に大切ですが、最終的な制約に結びつかない応募ばかりが増えてしまうのは考えものです。
例えば、50件の応募があり、引き上げ率が100%のフォームを改善し、完了率を2倍にして100件の応募を得たとしても、引き上げ率が半減すれば、最終的に得られるコンバージョン数は50件と変わりません。
むしろ、フォーム送信後のオペレーションの内容によっては、かえって全体としてのコストがかかってしまう可能性も考えられるでしょう。
フォームの役割は応募を増やすことではありますが、ただやみくもに完了率を上げるだけでなく、ときには最終的なゴールまで見据えることも大切です。
具体的にEFOとしてできること
引き上げ率貢献の為にEFOでできることは、一度フォームを送信してくれたユーザーを、いかに逃さないかです。
フォームの内容に依る部分もありますが、具体的に効果がありそうな施策を3つ、ご紹介したいと思います。
目次
その1:入力画面や確認画面で、重要な情報は大きく、強調して表示しよう
ユーザーがせっかくフォーム送信してくれたのに、その後連絡がとれないことほどもったいないことはありません。
そんな自体を防ぐためのに、メールアドレスの再確認や、入力形式チェックなどの機能をつけているフォームが多いと思います。
これらはもちろん効果的ですが、そのいずれもくぐり抜けてしまう場合ももちろんあります。
最終的にはユーザー自身にしっかり確認してもらうしかありません。
参考にしたい事例として、ジョブセンスさんのアルバイト応募フォームをご紹介します。
まず、フォームの上部で赤く目立つように確認を喚起するメッセージが表示されています。
また、特に間違いが多く、その後のフローで重要な情報でもある「電話番号」「メールアドレス」については、欄内の文字サイズを大きく、さらに太字にして注意書きとともに強調しています。
このように、入力画面や確認画面で、特に重要な情報は大きく、強調して表示しましょう。
少ししつこいと感じるくらいで良いかもしれませんね。
その2:完了ページを親切に設計しよう
入力ページには力を入れていても、完了ページがかなり簡素な構成となってしまっているフォームは多いです。
引き上げ率を考えると、これは非常に勿体無いですよね。
フォームの完了ページには、今後の導線などを明確に記載しましょう。
さらに、送信後のユーザーに有用と思われるコンテンツの頭出しなどを行うと親切です。
完了ページの情報を充実させ、丁寧なつくりにしておくことで、サービス全体への印象も向上するでしょう。
その3:サンクスメールを親切に設計しよう
こちらも、完了ページと同様に、今後のフローや有用と思われる情報を記載し、親切なつくりにしておきましょう。
とくにサンクスメールは完了ページに比べメールボックスなどに残ることが多いため、その中に必要な情報が集約されていると、ユーザーは安心できると思います。
「かゆいところに手が届く」サンクスメールづくりを心がけたいものですね。
まとめ
いかがだったでしょうか。
本日は引き上げ率に効果的な手法を大きく3つ、お伝えしました。
このテーマについては今後も引き続き、お伝えしていきたいと思います。