つい使っていませんか?フォームでありがちな、伝わりにくいワーディング12選

普段インターネットに関わ仕事をしていると、独特なカタカナ言葉を使っていることにふと気が付くことがあります。
インターネットに限らず、どんな業界においても多かれ少なかれ、独自の専門用語や独特の言い回しがあると思います。そのため、専門外の領域に携わると慣れない言葉に戸惑うということはよくあります。

そしてそれはフォームという場においても同じです。
自分ではあたりまえに解釈している言葉の意味も、ユーザーにとっては意味を想像しにくかったり、理解できない可能性もあるのではないでしょうか。

ワーディングの精査も立派なEFOのひとつ、ということで、今回はフォーム上でつい使ってしまいがちながら、万人が理解できるとは限らない「要注意ワード」を集めてみました。
あなたのフォームでは使われていないでしょうか?ぜひチェックしてみてください。

※独断と偏見でセレクトしていますので、違和感を感じる方もいらっしゃるかもしれませんがご容赦ください

目次

  • サインアップ/サインイン
  • ログオン/ログイン
  • メンバーシップ
  • サブミット
  • プロモ-ションコード
  • セキュリティコード
  • PIN
  • エラー
  • スクリーンネーム、ユーザーネーム、ニックネーム等
  • カスタマーナンバー お客様ID、メンバーズナンバー
  • 希望ID/パスワード
  • 秘密の質問/パスワードリマインダ
    • サインアップ/サインイン/サインアウト/サインオン

      特に海外から輸入したサービス、ローカライズしたサービスなどで非常によく使われている印象です。

      「サイン…」と続く言葉で、フォーム関連でよく使われるものをまとめてみました。

      サインアップ アカウントなどの登録
      サインイン 「ログイン」とほぼ同義。
      IDやパスワードなど、自分の身元を示す情報を入力し、接続や利用開始を申請すること。
      サインアウト 「ログアウト」とほぼ同義。接続を切ったり利用を終了する操作
      サインオン サインインと同義

      英語に慣れているは、前置詞のニュアンスで問題なく理解できるかもしれませんが、
      誰もがスムーズに理解できるわけではありません。
      とくに「サインアップ」等は戸惑うユーザーが居てもおかしくないように思います。

      シンプルに「会員登録」「メンバー登録」などのかんたんな言葉に直すと良いかもしれませんね。

      ログオン/ログオフ

      「サイン…」と同様に「ログ…」シリーズもあります。
      ざっとまとめてみました。

      ログイン IDやパスワードなど、自分の身元を示す情報を入力し、接続や利用開始を申請すること。
      ログアウト 接続を切ったり利用を終了する操作
      ログオン ログインとほぼ同義。
      ログオフ ログアウトほぼ同義

      「ログイン/ログアウト」のほうがgoogleやYahoo!などをはじめとした多くの有名サービスで使われており、ここ日本においては馴染み深いように思います。

      メンバーシップ

      メンバーシップ確認画面

      Adobe メンバーシップ確認画面

      メンバーシップとはフォームのタイトルや見出しなどでよく目にします。「会員」のことですね。こちらもカタカナ語にする必要はなく、シンプルに「新規会員登録」で良いと思います。

      サブミット

      あまり頻度は多くないですが、送信ボタンなどで見かけることがあります。
      サブミット(submit)は「提出する」「投稿する」などの意味を持つ英単語で、フォームの入力内容を送信する意味としてシステム開発において使われる用語でもあります。

      当然、システム開発に携わらない人にとっては馴染みない単語ですので、できれば使わないようにしましょう。

      プロモ-ションコード

      クーポンのことですね。フォーム入力時に特定の英数字を入力することで割引が受けられる、というような使われ方をします。

      「プロモーションコード」よりも、「クーポン番号」などのほうが万人に理解してもらいやすいように思いますが、いかがでしょうか。

      セキュリティコード

      こちらはクレジットカード決裁の場面で用いられる言葉で、クレジット番号とは別に、カードの裏に表記されている通常3桁の数字のことを指します。

      「セキュリティコード」といわれて正しくこの旨を連想できる人は少ないと思いますので、必ずセキュリティコードとは何かの補足(画像、文章など)を表記しておきたいですね。

      PIN

      PINとはカート等の本人確認のために使われる識別番号のことです。「PINコード」などの名称でも使われます。
      この言葉は稀にフォームでも登場しますが、「PIN」と言われて理解できる人は稀でしょうし、知らないアルファベット3文字の用語が登場することで心理的ハードルが上がるようにも思います。

      できれば「暗証番号」などの別の言葉に置き換えて表現しておきたいところです。

      エラー

      エラー文言の悪い例。

      エラー文言の悪い例。

      「エラー」はEFOに取り組まれている方ならごく一般的な用語です。
      フォームの多くは異なる入力形式や必須項目の漏れがある状態で送信するとエラー(=失敗)となります。

      ただし、この時に「エラーがあります」という書き方をすると、
      漠然としすぎていて、入力内容に問題にあるのか、システムやネットワーク側に異常があるのかと思ってしまうユーザーもいるかもしれません。

      エラーを返す場合はきちんとその理由も添えるように心がけましょう。

      スクリーンネーム、ユーザーネーム、ニックネーム等

      コミュニティ機能のある会員サイトなどでは、登録時にサイト上での呼び名を入力させることも珍しくありません。
      しかし、初回登録の時点で急にこれら「スクリーンネーム」「ユーザーネーム」「ニックネーム」などの入力欄が登場すると、多くのユーザーは戸惑うでしょう。

      後のタイミングで登録させたり、用途をわかりすく記載、入力例などを表示しておくと良いでしょう。

      希望ID/パスワード

      会員登録サイトなどで、ログイン用のIDとパスワード用の文字列をユーザーに入力させる形は多くあります。

      こちらもニックネーム類と同じく、何のための情報なのかをはっきり補足しましょう。
      さらに入力形式なども明示しておく必要はあると思います。

      秘密の質問/パスワードリマインダ

      最後は「秘密の質問」。会員登録フォームではおなじみで、パスワードやIDなどのログイン情報を忘れてしまった時に、この秘密の質問と解答の組み合わせで本人認証を実施します。

      ネットサービスをよく使う人にとってはこれらは自明のことかもしれませんが、すべての人がそうとはかぎりませんので、必ず補足説明を入れておきたいところです。

      まとめ

      いかがだったでしょうか。
      普段からインターネットに関わり、フォームをよく使用しているとなかなか気づきにくくなってしまいますが、
      私達が使う言葉がどんな人にもスムーズに理解してもらえるとは限りません。

      今回紹介したワード意外にも、わかりづらい言葉を使っていないか今一度精査してみてはいかがでしょうか。

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