あなたのフォームは、ライバルに差を付けられていないでしょうか?
EFO(入力フォーム最適化)、すなわちフォームのコンバージョンを増やすための施策を考えるにあたり、
目標値・KPIのひとつとなりうるのは、フォームの入力完了率かと思います。
その指標策定にあたり、大きな判断材料となるのが競合他社です。
同じ業界の同じ種類、となれば、そのフォームがユーザーに要求する情報はある程度似通っています。
しかし、そこで「どの競合も同じくらいの完了率なんでしょ?」とたかをくくってしまうのは早計かもしれません。
今回ご紹介するのは、当社調査によりあきらかになった業界別のフォーム完了率(=フォームを訪れたユーザーが送信完了した割合)に関するデータ。
以前発表のスライドでも少し触れていますが、5つの業界のフォームについて、
- 入力完了率の平均値
- 成績優秀なフォームの完了率
をご紹介していきます。
目次
EC系購入フォームの場合
ECサイトでの購入といえば、このブログをお読みの方なら誰しも一度は経験がおありかと思います。
商品をカートに入れたあと、送付先住所や決済情報など比較的多くの個人情報を入力させる形をとるフォームが一般的ですね。
それぞれの完了率は、以下のようになりました。
平均完了率が65%と、今回ご紹介する平均値のなかではもっとも高い数値ではありますが、
フォーム到達ユーザーは、”欲しい商品を買い物かごに入れて、レジに並びに来た人”だと考えると、やはり35%ものユーザーを逃しているのはもったいないようにも思えます。
いっぽう、調査対象のなかでもっとも優秀だったフォームの完了率は85%。平均値の1.3倍もありました。
不動産系 見学予約フォームの場合
賃貸物件のポータルサイトでの内見予約、とお考えいただくとイメージがつくのではないでしょうか。
電話や直接来店などのWEB以外の導線があることが多いため、全体的にフォーム完了率は低いのかもしれません。
しかしそれでも成績優秀なフォームは平均値の2.1倍もの完了率があることがわかりました。
資格教育系 資料請求フォームの場合
資格に関する専門学校や教材などのパンフレットの資料請求フォームです。
これは驚きの結果が出ました。
なんと、平均値24%に対し優秀フォームの入力完了率は85%。その差3.5倍です。
かなり業界のなかでも完了率に差があるようです。
人材系 会員登録フォームの場合
求人など人材系サイトでまずは会員登録をしてから求人応募、というような流れになっていることが多いです。
こちらも、平均値14%に対し優秀フォームは24%と、1.7倍の開きがありました。
流通小売系 会員登録フォーム の場合
こちらも平均値と優秀フォームでは1.9倍の差がありました。
なんと成績優秀フォームの完了率は91%!
まとめ
いかがだったでしょうか。
同じ業界の同じ目的のフォームでも、完了率がどれも似通っているわけではないということがおわかりいただけたでしょうか。
今回ご紹介した業界では平均値と比べただけで1.3~3.5倍もの差が開いていました。
あなたのフォームは既に、ライバルに大きく差を付けられているかもしれません。
「うちのフォームは大丈夫!」と安心する前に、
今できるEFO施策に真剣に取り組んでいきたいですね。
2014.2.26 12:00追記
一部のグラフ表記に誤植があり訂正を行いました。