やってきました「勝手にEFO比較分析」。
今年も大学入試が終盤を迎え、春からの新生活に心躍らせている方も多いと思います。
これから大学入学を目指すみなさんに欠かせないのが、予備校ですね。
大手予備校から個人のものまで、全国各地に様々な形態のものがあり、これから検討される方もいらっしゃるのでは?
そこで、今回は、大手予備校の資料請求フォームに注目してみました。
題材は、全国各地に校舎を持つ大手予備校である駿台予備学校様(http://www2.sundai.ac.jp/yobi/)(以下、本記事では駿台)と、
日本の大手予備校である河合塾様(http://www.kawai-juku.ac.jp/)(以下、本記事では河合塾)をセレクトさせていただきました。
※以下、サイト名の敬称は省略させていただきます。
いつもどおり「勝手に分析」していきましょう。
今回も改善ポイントを「勝手に」EFO指摘していきますので、どうぞお付き合い下さい。
○△×と、ユーザー視点での評価を行っていきます。
両社のサイトのフォームを分析した内容を記載しています。
なお今回ご紹介したどのフォームにも当社エフトラ EFOの入力補助機能は導入されていません。
(2014年3月3日時点)
今回は、両社の資料請求フォームでのEFO比較です。
駿台 | 河合塾 | |
ページ数 | 地区選択、資料内容選択、個人情報取扱、登録、確認、完了の6つ | 資料選択、登録、確認、完了の4つ |
入力項目の種類 | 20種類 | 15種類 |
必須項目入力欄の数 | 34個 | 13個 |
フロー | あり | ページ上下にあり |
必須マーク | 赤で「※」マーク | 赤で「必須」マーク |
利用規約、 プライバシーポリシー |
専用ページあり | ページトップにあり |
送信ボタンのサイズ | 幅176px x 高さ33px | 幅422px x 高さ56px |
入力画面のレイアウト | 専用ページ | 専用ページ |
入力ページへの遷移 | トップページの資料請求から | トップページの資料請求から |
必須項目数に大きな差が!
予備校の資料請求フォームということで、項目内容としては両社ともほぼ同じでしたが、必須項目数に大きな違いがありました。
駿台は、電話番号や郵便番号などが細かく分かれていて、それにより必須入力項目数が増えています。
全体的に削れない項目が多いので、枠を統合して入力数を減らすことも、完了につなげる一つの策になると思います。
![]() 枠をまとめることで、全体的にすっきりとしたレイアウトになると思います。 ![]() |
![]() 氏名の欄もまとめると、もっとすっきりするでしょう ![]() |
一目でわかる必須項目!
駿台は、必須マークと入力制限のお知らせが同じ色で、必須と任意の差がわかりにくかったです。
これは、入力エラーにつながり、途中離脱の原因になってしまいます。
河合塾は、必須マークと枠の色付けのダブル表示で、一目で必須を認識できました。
また、入力中に、正しい入力方法に導いてくれるので、入力ミスが減らせます。
![]() (全角)などの表示は、入力枠の右側にするなど、必須マークと離すと良いと思います。 ![]() |
![]() 一目で必須項目がわかるので、ユーザーにとってはありがたいですね。 ![]() |
条件付き必須項目に特徴が!
駿台は、資料請求者が保護者の場合にのみ、保護者の氏名等入力枠が出現する仕様になっていました。
受験生本人が請求する場合には、選択できないので、入力漏れを防ぎ、また、余計な項目に入力するイライラを減らせると思います。
![]() あるはずの枠がないと、逆に入力したくなりました。(笑) ![]() ![]() |
そもそもエラーを作りません!
河合塾は、必須項目に正確に入力しなければ、確認画面に進めない仕様でした。
また各項目の推奨形態以外での入力は、入力完了とはみなされず、その場で修正が必要です。
なので、確認画面に進んでからのエラー表示が存在しませんでした。
入力都度、アラート表記もあり、全体的に、入力ミスを減らす策が施されていました。

この方法だと一つ一つの入力が正確になると思います。


認識しやすく、わかりやすく!
駿台は、確認ボタンを押した後に、まとめてエラー内容が表示されていました。
エラー数が多いときなど、どこの何が間違っていたかの認識が難しく、何度も修正が必要になってしまうかもしれません。
また、「申し込み」のボタンが「戻る」ボタンより小さく、間違えて押してしまうユーザーもいることでしょう。
認識しやすくわかりやすいフォーム作りが、完了率をあげる近道です。
ユーザーにとって親切な方法を考えることも、必要ですね!
![]() こんなにエラーが出ることは基本的にはないと思いますが、数個でも記憶するのはユーザーにとっては負担ですね。 ![]() ![]() |
離脱防止機能の比較はこちら
機能名 | 駿台 | 河合塾 |
---|---|---|
ガイド
未入力の残り必須項目数などをリアルタイムで表示する機能 |
なし | なし |
離脱ブロック
ページを閉じようとするとアラートを出してOKしないと閉じることができない機能 |
なし | なし |
サブミットブロック
送信のための入力条件を満たさないと送信ボタンを表示しないor押せなくする機能 | なし | あり |
項目ごとのアラート表示
入力についての説明をリアルタイム表示する機能 | フォーカス時:なし エラー時:あり |
フォーカス時:あり エラー時:あり |
項目ごとに入力完了後の動作 | なし | 必須項目は登録後枠の色が消える |
最後に、勝手にフォーム改善アドバイス!
今回の比較分析は、以上となります。
前回と同じく分析に加え、こうすれば良くなるのではないかという改善案を、考えてみました。
駿台
- 必須項目の視認性を上げることで、ユーザーにとって入力しやすいフォームになると思います。
具体的には、独立した必須マーク、入力枠の色付けなどがあります。 - 全体的に情報量の多いフォームなので、もう少し空間をあけたレイアウトにすることで、より見やすくなると思います。
河合塾
全体のレイアウトがゆとりがあるので、入力枠をより大きくとることも可能だと思います。入力枠のサイズや文字のサイズでも、ユーザーの入力のハードルが下がると思います。
共通
全体的に項目数が多めなので、残り必須項目数を表示するなど、ユーザーサポートがあっても良いと思います。
まとめ
大学進学を目指す学生に取っては、資料請求から真剣です。
少しでも入力しやすいフォームは、学生の背中を押すかもしれません!
ユーザーにやさしいフォーム作りは、学生の獲得につながり、合格者が増えれば、また新規学生が増える!
入力フォームの最適化は、見えない利益を生むかもしれません!