勝手にEFO比較分析【ランサーズ x クラウドワークス】(クラウドソーシング会員登録フォーム編)

クラウドソーシングとは、企業と個人(フリーランス)をオンライン上でマッチングするウェブサービスのこと。2011年の震災以降、新たな雇用形態が模索されるようになり、特にITの分野ではクラウドソーシングの市場は年々急速に成長しているようです。

本日は、そんなクラウドソーシング2社の会員登録フォームを比較分析します。
取り上げるのは、ランサーズ株式会社様運営「ランサーズ」(http://www.lancers.jp/、以下Lancers)と、株式会社クラウドワークス様運営の「クラウドワークス」(http://crowdworks.jp/)の2サイトです。
いずれも日本最大級のクラウドソーシングを謳っており、多くの会員数を抱える有名サービスです。いったいそれぞれのフォームにはそんな違いがあるのでしょうか。

それでは「勝手にEFO分析」していきます。今回も「勝手に」改善ポイントを指摘していきますので、どうぞ最後までお付き合い下さい。◎○△×と、ユーザー視点での評価を行っていきます。

※本記事の内容は2015年11月18日時点の、両サイトのフォームを分析した内容を記載しています。なお今回ご紹介したどのフォームにも当社エフトラEFOの入力補助機能は導入されていません(2015年11月18日時点)。

基本的項目の確認

それでは今回も基本項目の確認からおこなっていきましょう。

Lancers CrowdWorks
ページ数 入力、完了の2ページ メールアドレス入力、確認メール送信、
ユーザー情報入力、確認、完了の5ページ
入力項目 4種 8種+入力内容によりさらに2~4種類の追加項目あり
必須項目入力欄の数 4項目 8項目+入力内容によりさらに2~7の追加項目あり
フロー なし なし
オファー なし あり
必須マーク なし あり
入力画面のレイアウト フォーム専用 フォーム専用

レイアウト

フォームぺージには離脱の要因となるリンクを極力配置しないのが吉。今回比較した2社はいずれも余計なリンクを一切配置していない理想的なフォームレイアウトとなっていました。

○ Lancers レイアウト

ページに余計なリンク一切なし。すばらしいレイアウトです。

ランサーズの入力画面のレイアウト。

ランサーズの入力画面のレイアウト。

○ CrowdWorks レイアウト

クラウドワークスは、まずはメールアドレスのみを送信し、送られてきたURLからユーザー情報の入力フォームに進むことができます。こちらにも、余計なリンクはほぼゼロです。

クラウドワークスのユーザー情報入力画面のレイアウト。

クラウドワークスのユーザー情報入力画面のレイアウト。

オファ

オファとしての働きを持つ文言としては、いずれも送信ボタン内に「無料」の文言を配置しています。
クラウドワークスはメールアドレスの入力フォームをトップページのファーストビュ内に配置していることで各種オファ文言を共存させているほか、その先進んだページにも手続きが簡単に終わるというアピールがありました。

○ Lancers オファ

ランサーズのフォーム内にはオファ表現はないが、送信ボタンに無料という文言を使用している。

ランサーズのフォーム内にはオファ表現はないが、送信ボタンに無料という文言を使用していることがオファ的要素を持つ。

◎ CrowdWorks オファ

「無料」が2箇所、さらに「30秒で終わります」という手続きの簡単さのアピールも。

フォームをTOPページに配置することでサービスの特徴やメリットを感じながら入力できる。

フォームをTOPページに配置することでサービスの特徴やメリットを感じながら入力できる。


さらに進んだページにも、手続きが簡単である旨をアピールするオファ文言がある

さらに進んだページにも、手続きが簡単である旨をアピールするオファ文言がある

ソーシャルログイン機能を搭載

いずれSNSアカウントによるログイン機能を搭載。
いずれも「ユーザーの許可なく投稿することはありません。」といった文言を配置し、ユーザーの懸念を払拭しています。

○ Lancers ソーシャルログイン機能

Facebook、Google+でのログイン機能を用意。

ソーシャルログイン機能

ソーシャルログイン機能

○ CrowdWorks ソーシャルログイン機能

Facebook、Yahoo!、Google+の3種類のログイン機能を用意。

ソーシャルログイン機能

ソーシャルログイン機能

セキュリティ、個人情報に関する記載

ランサーズは、ログインシールや鍵マークのアイコンによる装飾により、通信の安全性をアピールしていました。

◎ Lancers セキュリティ、個人情報に関する記述

セキュリティについての文言

フォーム下にセキュリティについての文言とログインシールを配置。

鍵マーク

鍵マークのアイコンで安全性を演出している

必須マーク

ランサーズには必須マークはありませんでした。ただし項目を必要最低限度まで削っている印象です。
クラウドワークスには2ページ目の入力から必須マークが登場します。

△ Lancers 必須マーク

必須マークはなし。後述する「非公開マーク」のみ。

必須マークはなし。後述する「非公開マーク」のみ。

○ CrowdWorks 必須マーク

オレンジ色で引き立つ必須マークが配置されている

オレンジ色で引き立つ必須マークが配置されている

非公開マーク

今回注目したいのは「非公開」のマーク。どちらのフォームにも採用されていましたが、これにより会員登録後に他のユーザーに対してどの情報が公開されるのかをユーザーが把握できます。意図せず個人情報が公開されるのではないかというユーザーの懸念を払拭してくれますね。

○ Lancers 非公開マーク

非公開マーク

非公開マーク

○ CrowdWorks 非公開マーク

オレンジ色で引き立つ必須マークが配置されている

非公開のマーク

エラー画面

エラーはいずれも該当箇所にのみエラー内容が表示される形をとっていました。
この形ですと、ページ表示直後にエラーページなのかどうかを一瞬で判断することが難しいため、冒頭にエラーがある旨を一言表記するとより親切です。

△ Lancers

エラーページは該当箇所への記述のみ。

エラーページは該当箇所への記述のみ。

△ CrowdWorks

こちらもエラー文言は該当箇所への記述のみ。

こちらもエラー文言は該当箇所への記述のみ。

次に入力支援機能の比較です

機能名 Lancers CrowdWorks
ガイド

未入力の残り必須項目数などをリアルタイムで表示する機能

なし なし
離脱ブロック

ページを閉じようとするとアラートを出してOKしないと閉じることができない機能

あり あり
サブミットブロック

送信のための入力条件を満たさないと送信ボタンを表示しないor押せなくする機能

なし なし
項目ごとのアラート表示

入力についての説明をリアルタイム表示する機能

フォーカス時:なし
エラー時:あり
フォーカス時:あり
エラー時:あり
項目ごとに入力完了後の動作 あり なし

今回はどちらのフォームにも入力支援機能が搭載されていましたので、以下詳しく見ていきます。

IDのリアルタイム判定とサジェスト機能を導入

今回どちらのフォームも任意のユーザー名を記入する欄がありました。
既に既存ユーザーによってユーザ名が取得されている場合は別の名称で登録する必要があり、エラーが多くなりがちですが、どちらもリアルタイムに使用可能かどうかを判定する機能お設けることでこれを回避しています。

加えてどちらのフォームにも、メールアドレスの文字列をもとにユーザー名をサジェストしてくれる機能がありました。入力に迷ってしまうユーザー向けの施策といえます。

○ Lancers IDのリアルタイム判定

ユーザー名のリアルタイム判定

ユーザー名のリアルタイム判定


D名のサジェストも表示される

ユーザー名のサジェストも表示される

○ CrowdWorks IDのリアルタイム判定

ユーザー名のリアルタイム判定とサジェスト

ユーザー名のリアルタイム判定とサジェスト

パスワードには差が

また、双方にログインのためのパスワードを入力する欄も用意されていましたが、ここでは両社に差が。
パスワードの確認入力を省略し、項目数の削減に務めたランサーズに対し、クラウドワ―クスはしっかりと確認入力欄を設け、なおかつパスワード強度のリアルタイム判定も搭載されているという手厚い仕様に。

ランサーズには確認入力がなく、なおかつ入力内容のマスキングを一時解除できる機能もないため、誤って意図しないパスワードを登録してしまう危険性は高いと考えられます。

△ Lancers パスワード

スワードの強度チェックはなし。また確認入力もなし。

スワードの強度チェックはなし。また確認入力やマスキングの解除機能がないため、誤登録の可能性が。

すべて同じ文字でパスワードを入力してみたところ、このようなエラーが。最低限の強度チェックは実施しているようではる

すべて同じ文字でパスワードを入力してみたところ、このようなエラーが。最低限の強度チェックは実施しているようではる

◎ CrowdWorks パスワード

スワードの強度と一致をチェック

パスワードの強度と一致をその場でチェックしてくれる

リアルタイムアラートを導入

全体として、入力形式などのエラーをリアルタイムに判定する機能がありました。

○ Lancers リアルタイムアラート

リアルタイムアラート

リアルタイムアラート

○ CrowdWorks リアルタイムアラート

リアルタイムアラート

リアルタイムアラート

ランサーズには入力成功サインあり

ランサーズのフォームには、問題なく入力できた場合にマークを表示する「入力成功サイン」が導入されていました。
これにより、ユーザーは入力に達成感を感じることができます。

◎ Lancers 入力成功サイン

入力成功サイン

入力成功サイン

離脱ブロックを導入

どちらのフォームにも、離脱しようとした場合に確認ダイアログを表示する「離脱ブロック」の搭載がありました。
離脱を思いとどまらせるほか、意図しない離脱を防いでくれる効果が期待できます。

○ Lancers 離脱ブロック

離脱ブロック

離脱ブロック

○ CrowdWorks 離脱ブロック

離脱ブロック

離脱ブロック

最後は勝手にフォーム改善アドバイスを

今回はクラウドソーシング会員登録フォームについて分析を行いました。
最後はいつも通り、勝手にアドバイスして終わりたいと思います。

Lancers

入力支援機能が豊富、さらに項目も必要最低限に絞っている点が非常に好感触です。
ただし、パスワードを誤って入力しないように配慮したいところ。おすすめは、伏せ字を一時的に解除するためのチェックボックスを導入することです。

CrowdWorks

入力支援機能が豊富で、使いやすいようによく工夫されている印象です。
隠しているものも含めるとかなり少し入力項目数が多いので、できる範囲で必須項目を減らすと良いかもしれません。初回利用時に、必要に応じて入力させるような形をとると良いのではないでしょうか。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

UI改善ブログの最新情報をお届けします

エフトラEFO機能アイコン

UI改善ブログを運営する株式会社エフ・コードでは
UI改善の基本施策を簡単に実施できる「エフトラEFO」「エフトラCTA」を開発しています。

エフトラEFOサイトへ エフトラCTAサイトへ

UI改善ブログ by f-tra の購読

当ブログの更新情報は以下の各種アカウントから購読できます。

メールマガジンを購読する

ブログの更新情報やセミナーのお知らせなど、
UI改善に関する情報を1~2週間に1回お届けします。

メールアドレスを入力

 購読解除はいつでも可能です