勝手にEFO徹底解剖 Netflix トライアル申込みフォーム

本日は、今月日本上陸を果たしたばかりの米国最大手のネット動画配信サービス「Netflix」の無料トライアルフォームを「徹底解剖」します。

さまざまな参入の動きもあり一気に競争が激化し、注目が集まっている日本の動画配信サービス。なかでも現在50カ国以上でサービスを実施し、会員数は6500万人を超える巨大サービスのNetflixは大注目株といったところ。フォームには会員を増やすためにどんな工夫が行われているのか、さっそく「徹底解剖」していきます。

※本記事の内容は2015年9月11日時点の Netflixのフォームを分析した内容を記載しています。なお今回ご紹介したフォームには当社エフトラEFOの入力補助機能は導入されていません(2015年9月11日時点)。

フォーム全体の特徴

まずはフォーム全体の特徴をチェックしていきます。

レイアウト

レイアウトは、ロゴをシンプルにあしらった簡潔なヘッダー、数個のリンクを配しただけのフッターと、構成する要素は最低限に絞ったものとなっています。

efo_double_ring レイアウトは非常にシンプル。ユーザーの気を散らすコンテンツは一切配置されておらず、入力に集中しやすい。

レイアウトの全体像。

レイアウトの全体像。

項目数は最低限。ただし必須マークはなし

プランの選択、後のログインのためのメールアドレスとパスワード、支払情報と、フォーム全体として項目数がかなり絞られている印象です。
つまりほとんどが入力必須の項目となるわけですが、「必須」の表示がないことが気になります。

注意 たとえすべてが入力必須だとしても、何の記載もないことはユーザーを不安にさせてしまうかもしれません。

すべての項目に必須マークはなし

すべての項目に必須マークはなし

大きく、入力しやすいフォーム

全体的に、テキスト入力欄のフォントサイズが大きめだったり、チェックボックスが大きくなっていたりと、入力コンポーネントが大きめにデザインされており、使いやすい印象を受けました。

efo_double_ring とくにチェックボックスが大きくなっているのはクリックしやすく嬉しい

チェックボックスはひとまわり大きくデザインされている

チェックボックスはひとまわり大きくデザインされている

サポートの連絡先を常に表記

フォームのどのページのフッター部分にも、サポートの電話番号の表記がありました。
実際に利用する場合はもちろん、いつでもサポートが利用できるという安心感がありますし、サービスに対する信頼度もアップしますね。
とくにグローバルなサービスでは、いざというときにサポートが利用できるかはユーザーの心理的ハードルをぐっと下げてくれるでしょう。

efo_double_ring すべてのページにサポートの電話番号が。さりげない表記ながらユーザーが安心して利用できるきっかけに

サポートの電話番号を常に表記

サポートの電話番号を常に表記

ページごとの特徴

それでは、ここからはフローにあわせてページごとの特徴を詳しく見ていきます。

プランの選択

Netflixには3種類のプランがあり、まずはそのプランを選択するところからフォームが始まります。

なにができるかが明確なプラン一覧
3つのプランを横軸に、縦軸に料金やサービスの詳細を示したテーブルで、各プランの内容を示しています。

efo_double_ring どのプランで何ができるのかが一目瞭然で、迷うことはありません。

料金・サービス内容のテーブル

料金・サービス内容のテーブル

いつでも変更できるを表記
たったひとこと「プランはいつでも変更できます」と文言が添えられているだけですが、このメッセージは大きな意味を持つでしょう。
どのプランを選んでいいか悩んでしまうユーザーも、「後で変更できるのであればとりあえずベーシックからはじめよう」などと気楽に決断することができ、申し込みへの第一歩を踏み出せるからです。

efo_double_ring たとえ実際にはプランを変更しないとしても、心理的ハードルを下げることに変わりはありません。

プラン変更が可能な旨を表記

プラン変更が可能な旨を表記

クリックエリアが大きく、直感的
上部にあるサービス名をクリックすることでプランを選択できます。
デフォルト値は真ん中の「スタンダード」になっています。

efo_double_ring 直感的かつ操作性も担保されています。

クリックエリアが大きく直感的

クリックエリアが大きく直感的

会員登録

プランを選択すると、ログインのための会員情報を入力するエリアが登場します。

ページ遷移せずに現れる入力欄
この入力欄は、ページ遷移を経ずに、フォームの下部にスムースに表示されるようになっていました。

ok_blue 表示もスムーズで、ノンストレスで入力を開始できる

会員情報が追記されたページ全体像。

会員情報が追記されたページ全体像。

リアルタイムアラート

入力欄には、入力ミスをその場で判定するリアルタイムアラート機能が導入されていました。

ok_blueミスをその場で軌道修正できる。

リアルタイムアラート

リアルタイムアラート

入力成功サイン
また、問題なく入力が完了した場合にはチェックマークを表示する機能も導入されていました。

ok_blue入力に達成感を感じることができる

入力成功サイン

入力成功サイン

支払情報の入力

次は、支払い方法の入力ページです。

支払い方法ははクレジットカードとPaypalの2種類ですが、今回はクレジットカードを選択した場合の入力欄を見ていきます。

ユーザーの不安を払拭する工夫が
フォームの各所で、ユーザーがトライアル利用時に不安に感じそうな点を先回りして解消しています。

無料トライアルでは、「気づかない内に課金されているのではいか」「退会に縛りがあるのではないか」などをユーザーは懸念することが考えられますが、「終了3日前にリマインドがあるから忘れない」「いつでも退会できる」などといった表記でそういった不安を払拭するような表記となっています。

efo_double_ring

フォームの冒頭に、トライアル終了時にも案内があることや、いつでもキャンセルできる旨を表記している。

フォームの冒頭に、トライアル終了時にも案内があることや、いつでもキャンセルできる旨を表記している。

フォーム下部の注書きのなかにも、具体的なキャンセルの方法が書かれている。そう難しい手順ではないことが確認できる

フォーム下部の注書きのなかにも、具体的なキャンセルの方法が書かれている。そう難しい手順ではないことが確認できる

通信の安全性を強調
鍵のアイコン、「セキュアなサーバー」の文言などが随所に見られ、通信の安全性を強調しています。
Netflixはアメリカでは超大手とはいえ、日本では上陸したばかりでまだ一般に馴染み深いわけではありませんし、ただでさえ決済情報の送信にユーザーはセンシティブです。
少しやりすぎかも?と思うくらい安全性のアピールがあっても良いのかもしれませんね。

efo_double_ring 通信の安全性を強調する表記が沢山見られる

まずはフォーム冒頭の「セキュアサーバーの表記」

まずはフォーム冒頭の「セキュアサーバーの表記」

入力欄内には鍵マークの表示が。

入力欄内には鍵マークの表示が。

ボタン下にも念押し、「セキュアサーバー」

ボタン下にも念押し、「セキュアサーバー」

SSL証明書のログインシールも。

SSL証明書のログインシールも。

ただし、「セキュアサーバー」の意味を万人が理解できるとは限りませんので、「接続の安全性が守られています」など、誰もがわかりやすい表記にするとなお良いかもしれませんね。

「セキュリティコード」についてはシンプルな補足が
「セキュリティコード」はそれ単体では理解しにくい要注意なラベルですが、右隣のクエスチョンマークにマウスオーバーすると、セキュリティコードが何を示すかをあらわす図が現れます。

ok_blue 説明のテキストなどはないが、充分に理解できる

セキュリティコードの補足

セキュリティコードの補足

リアルタイムアラート、入力成功サインはなし
支払情報のページには、会員情報にはあったリアルタイムアラートや入力成功サインが導入されていませんでした。

注意とくにリアルタイムに判定する仕組みはなし

リアルタイムアラートなし

エラーがひとつづつ表示されるのは課題
さらにこのページでは、エラー表示時にエラー内容が一つしか表示されないようでした。
2つ以上の項目にミスがあった場合、何度もエラー表示が起こってしまう可能性があり、親切とは言えません。

注意 起こっているエラーすべてについて一度に表記すると修正時もスムーズです。

すべてに入力していない状態でも、一番最初の項目についてしかエラーの指摘がない

すべてに入力していない状態でも、一番最初の項目についてしかエラーの指摘がない

※なお、この後のフローに確認画面はなく、このままトライアル申し込みとなるようです。
今回の徹底解剖は以上とします。

最後に

いかがだったでしょうか。今回の勝手にEFO徹底解剖はここまでです。
とにかくユーザーの不安を払拭するための工夫が随所に感じられるフォームでしたね。

最後にこれまでみてきたフォームの特徴をまとめて結びとさせていただきます。

優れている、取り入れたいポイント

  • リアルタイムアラート、入力成功サイン
  • ユーザーの不安を払拭する文言やマークの設置
  • 大きく入力や選択がしやすい入力コンポーネント
  • サービスの内容がわかりやすいプランの表記

課題と思われる点、その他論点など

  • 必須項目の表記がない
  • 支払情報のエラー表示
  • すべてにリアルタイムアラート、入力成功サインが導入されていない
  • 少しわかりにくい「セキュアサーバー」の文言には注意

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

UI改善ブログの最新情報をお届けします

エフトラEFO機能アイコン

UI改善ブログを運営する株式会社エフ・コードでは
UI改善の基本施策を簡単に実施できる「エフトラEFO」「エフトラCTA」を開発しています。

エフトラEFOサイトへ エフトラCTAサイトへ

UI改善ブログ by f-tra の購読

当ブログの更新情報は以下の各種アカウントから購読できます。

メールマガジンを購読する

ブログの更新情報やセミナーのお知らせなど、
UI改善に関する情報を1~2週間に1回お届けします。

メールアドレスを入力

 購読解除はいつでも可能です
  1. @Webilation

    Netflix、「終了3日前にリマインドがあるから忘れない」と登録フォームで言っておいてメールが来ない罠。危なかった ⇒勝手にEFO徹底解剖 Netflix トライアル申込みフォーム | EFO・フォーム改善ブログ https://t.co/3J3I4juuow