【CVR 60%改善事例】f-tra CTA事例:転職サイト

弊社web接客ツール「f-traCTA」の改善事例紹介、第3回目は転職サイトを取り上げます。

クライアントとその課題

顧客は海外(アジア)で人材サービスを展開する日系企業で、現地の人材と日系企業をマッチングするための転職サイトを運営。すでにwebの集客施策にも注力していらっしゃいました。
事業規模が急速に拡大中ということもあり、人材事業の要である会員登録者数を増加させることが喫緊の課題。web接客ツールを用いて広告による集客効果の最大化にスピード感を持って取り組みたいとうのがご導入の背景でした。
一方で、急増する流入数に対して、webサイトで会員登録をしてくれるユーザーの比率は伴っておらず、結果としてサイト本体とランディングページ双方においてユーザーの直帰率が高いという課題をお持ちでした。

想定されるユーザー体験

今回のユーザー像およびユーザー体験に関する仮説は下記の通りとなりました。

会員登録する動機が弱い。会員登録は、応募したい案件が見つかってから

まずはどういった求人案件があるかを確認するのが先で、会員登録はいざ応募したい案件が見つかって行うものと考えている。
また、あらかじめ会員登録しておくことでメリットを享受できることを認識していない。

まずサイトで何をしてよいか迷ってしまう

サイトの情報量が多いため、どこから見始めるかの情報を吟味することが心理的負担となり、結果サイトから離脱してしまう。

web接客シナリオ設計のポイント

web接客キャンペーンのねらいは大きく下記の2点となりました。

会員登録することで得られるメリットを改めて提示する

サイトには、会員登録をしておくことで、希望の条件に沿った求人情報が配信されるという機能があり、これはユーザーにとっての大きなメリットです。しかし、現状サイト上でそのメリットを十分に訴求できていない可能性があり、web接客を使って補っていくことが効果的と考えられました。

まず最初に会員登録をする、という使い方をユーザーに提示する

サイトに訪れてまず何をして良いか迷ってしまうユーザーに対して、「まずは会員登録」という次のアクションを提示し、それによってより効果的に有力な企業求人を見ることができる、という使い方を、サイト側から促していくことで、最初の行動に迷うユーザーの直帰を防ぎ、回遊を促せるのではないかと考えました。

実際に運用したキャンペーンとその運用結果は下記のとおりです。

web接客キャンペーン実例1 :周遊ユーザーへの会員登録訴求

ターゲティング設定

・対象ページは全てのページ
・ページロードから2秒後に表示
・同じセッション内で1回以上は表示しない

クリエイティブ

バナーイメージ:

・ユーザーのサイト閲覧を邪魔しない、ページの右下にバナーを表示。
・アニメーションを伴って登場させることで、ユーザーの注意を引く
・サイト内のコンテンツだとわかるよう、サービスロゴをバナー内に配置
・クリエイティブは、シンプルに会員登録を訴求するもの。

運用結果

検証期間は約3ヶ月間でした。

PC スマートフォン
web接客によるCVR変化幅 +118% 108%

両デバイスとも改善効果を確認することができました。
シンプルに会員登録を訴求するだけでも効果がみとめられるようですので、さらにweb接客の効果を高めるために、下記のとおりクリエイティブの改善検証を実施しました。

クリエイティブテストの運用結果

バナーイメージ:

人物画像を追加し、より親しみやすく、ユーザーの目に止まりやすく改善
メールのアイコンイメージを挿入し、直感的にメリット(=求人メール配信)を想起できるように改善
・文言をブラッシュアップし、会員登録によるメリットを具体的に表記する形に変更。

元のバナーとクリエイティブ以外の条件は変えず、約1ヶ月間のスプリットランテストを実施しました。

PC スマートフォン
web接客によるCVR変化幅 167% 348%

バナークリエティブを改善したことで、どちらのデバイスにおいてもCVRが大きく上昇しました
クリエイティブの内容がweb接客の効果を大きく左右する、ということが読み取れる結果となりました。

web接客キャンペーン実例2: 直帰を防ぐ

ターゲティング設定

・対象ページはトップページのみ
・ページ離脱時と、ブラウザ内のページ表示領域以外にマウスカーソルが離れた時に表示
・同じセッション内で1回以上は表示しない

クリエイティブ

バナーイメージ:

・離脱しようとした際にモーダルウィンドウでバナーを表示
求人掲載企業のロゴを配置し、良質な求人案件があることをあシンプルにアピール
・クリックすると会員登録ページに遷移

運用結果

検証期間は約3ヶ月となります。

PC スマートフォン
web接客によるCVR変化幅 98% 103%

このキャンペーンでは、どちらのデバイスにおいても有意な改善効果を確認することはできませんでした。
ただし、非常にクリエイティブがシンプルであるため、まだまだ改善の余地はありそうです。メッセージやビジュアルをより明快にする、あるいは別角度からの訴求に変えてみるだけでも効果に違いが現れる可能性があります。

web接客キャンペーン実例3: ランディングページからの直帰を防ぐ

ターゲティング設定

・対象ページはランディングページのみ
・ページロードから2秒後に表示
・同じセッション内で1回以上は表示しない

クリエイティブ

バナーイメージ:

・実例1で成績の良かったクリエイティブを転用し、ランディングページの改善にも応用。
・ユーザーの閲覧行動を邪魔しないよう、ページの右下にバナーを表示。

運用結果

PC スマートフォン
web接客によるCVR変化幅 113% 98%

PCにおいて改善効果を確認することができました。
このように、あるキャンペーンで一定の効果のあったクリエイティブは、他の箇所にも応用することさらに検証を深めることも可能でしょう。
スマートフォンでは効果が出ていませんが、ターゲティング条件をチューニングするなどさらなる検証の余地はありそうです。

まとめ

以上、求人サイトにおけるf-tra CTAの活用・改善事例の紹介でした。
このキャンペーンで印象深いのは、何と言ってもクリエティブテストによる大幅な改善例。クリエイティブの内容によってweb接客の改善効果は大きく変化することから、複数パターンを検証していくことの重要性を改めて感じます。

今後も定期的に改善事例を紹介していきますので、お楽しみに。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

UI改善ブログの最新情報をお届けします

エフトラEFO機能アイコン

UI改善ブログを運営する株式会社エフ・コードでは
UI改善の基本施策を簡単に実施できる「エフトラEFO」「エフトラCTA」を開発しています。

エフトラEFOサイトへ エフトラCTAサイトへ

メールマガジンを購読する

ブログの更新情報やセミナーのお知らせなど、
UI改善に関する情報を1~2週間に1回お届けします。

メールアドレスを入力

 購読解除はいつでも可能です