EFOでは、実際に施策を実行し、改善を繰り返すことが重要です。
当社でも、運営メディアのフォームで常に効果分析と改善を繰り返しています。
以前発表したスライドの中でもお伝えしたのですが、
今回は、当社運営メディアや当社EFOツール「エフトラEFO」をご導入いただいた企業様のフォームで実際に効果のあった施策を、その改善率とともにランキング形式でご紹介したいと思います。
まずは10位から6位のご紹介
それではさっそく、紹介していきます!
10~6位目次
- 10位 住所自動入力
- 9位 スマートフォンに適した入力支援
- 8位 ガイド表示
- 7位 初期文言表示
- 6位 リアルタイムアラート
10位 住所自動入力
住所自動入力とは、郵便番号を入れると住所が自動で入る機能のことです。
郵便番号で住所を入力してくれるタイプのフォームはたくさんありますが、郵便番号入力後、検索ボタンなどを押下する必要なものがほとんどです。
ここでご紹介する住所自動入力は、郵便番号を入れた瞬間に住所を呼び出す機能で、このことでユーザーの1クリック分のアクションを減らすことができます。
また、郵便番号検索でストレスを感じやすいページリロードがなくなることも大きなメリットです。
9位 スマートフォンに適した入力支援
お次はスマートフォン向けサイトに限った施策となります。
スマートフォン向けサイトでも入力支援機能を導入するサイトが増えてきていますが、PCと同じユーザーインターフェースを採用したままとなっているサイトは多くあります。
例えば、PCではよくある吹き出し型のメッセージ表示。
このように要素が重なっているとディスプレイの狭いスマートフォンではイライラしてしまうユーザーも多いでしょう。
スマートフォンの場合、以前の記事:すぐ対策したい!スマートフォン向けフォームでありがちなストレスを生む5つの要因でも少し触れましたが、メッセージ表示は入力欄下などに表示するようにしましょう。
8位 ガイド表示
フォームの隅などに残り必須項目数をリアルタイムで表示することをガイド表示と読んでいます。
入力途中のユーザーのくじけそうな気持ちを応援する施策です。
7位 初期文言表示
初期文言表示とは、フォームんの入力例をあらかじめ入力項目内に表示しておくこと。
この表示があるだけでユーザーは入力の際の一瞬の迷いが減ります。
また、以前の記事:ファーストビューを制するものはEFOを制す!スクロールを減らして直帰を防ぐ最新テクニック3選でも触れましたが、省スペースにもこの初期文言表示が一役買います!
6位 リアルタイムアラート
入力に応じて出てくるメッセージが「リアルタイムアラート」です。
ユーザーがもし入力をミスしても、その場その場で軌道修正できることはかなりのストレス軽減です。
気になる改善効果
以上、10位∼6位の施策を、当社EFOツール「エフトラEFO」では初期オススメ設定の一部としています。
実際このオススメ設定を適用したフォームの入力完了率※は、平均1.1倍増加しています。
※当社EFOを導入いただいたフォームの平均値です
お次は4位、5位です
- 5位 離脱の際に確認ダイアログを出す
- 4位 確認画面を省略する
5位 離脱の際に確認ダイアログを出す
「離脱ブロック」などと呼ばれる機能です。
ユーザーが間違ってウィンドウを閉じてしまうことが減ります。
この離脱ブロックを導入しただけで入力完了率が1.1倍となりました。
※当社EFOを導入いただいたフォームの平均値
4位 確認画面を省略する
入力画面からボタンを押すと、確認画面に遷移した後送信完了する形の当社メディアのフォームを、
入力画面からそのまま送信させてしまう形に修正したところ、入力完了率が1.2倍となりました。
ユーザーにとっては確認ページで間違ってページを閉じてしまうなどのミスを防ぐメリットがあります。
効果があったEFO施策いよいよトップ3
- 3位 ファーストビューに収める
- 2位 オファー画像にこだわる
- 1位 送信ボタンにこだわる
3位 ファーストビューに収める
以前の記事:ファーストビューを制するものはEFOを制す!スクロールを減らして直帰を防ぐ最新テクニック3選でもお伝えしていますが、PCサイトのファーストビュー(1000px – 550px)のなかにより多くの要素を収める施策です。
当社運営メディアにて検証したところ、入力完了率が1.2倍に増加しました。
効果の理由としては、ページ表示時にできるだけ少ないアクション(スクロール)でフォーム全体を見渡せることで 「どこまで入力すればいいか」が見え、安心感を感じられることなどが考えられます。
2位 オファー画像にこだわる
フォームの上部などでサービスのメリットなどを訴求するイメージのことをオファー画像と読んでいます。
当社運営メディアにて、このオファー画像の文字を大きくしたり人物写真の挿入、色使いなどを変えてみたところ入力完了率が1.3倍に増加しました。
ユーザーがフォームやサイトそのものに親しみを持ってもちやすくなるほか、
フォームの意図が伝わり 完了へのモチベーションも高まります。
1位 送信ボタンにこだわる
もっともインパクトのあった施策はなんと、送信ボタンのデザインでした。
具体的にはボタンの大きさ、文言、色などを検証した結果、なんと入力完了率が1.9倍も増加しました。 ※当社メディアの場合
ボタンはフォームの要。操作上も、心理上も、迷わず先に進めるデザインにすることが重要です!
2014.3.18追記:
「具体的にどのようにこだわればいいのか?」という方向けに、ボタンに特化したTipsをまとめました。
【EFO施策】フォーム最適化・最大の要<送信ボタン>を攻略する、9つの掟
まとめ
いかがだったでしょうか。ベストテンは以下のようになりました。
- 1位 送信ボタンにこだわる →90%UP
- 2位 オファー画像にこだわる →30%UP
- 3位 ファーストビューに収める →30%UP
- 4位 確認画面を省略する →20%UP
- 5位 離脱の際に確認ダイアログを出す →10%UP
- 6位 リアルタイムアラート
- 7位 初期文言表示
- 8位 ガイド表示
- 9位 スマートフォンに適した入力支援
- 10位 住所自動入力> →6~10位で10%UP
タイトルでは「これさえやれば…」などと煽ってしまいましたが
結局、EFOには「絶対にコレさえやれば成績が上がる!」という正解はないと思います。
ウェブサイトの分析・改善施策全般にも言えることですが、そのフォームが必要とする情報や訪れるユーザー、文脈、環境によって施策の有効性は変化するでしょう。
当然、今回ご紹介した施策や改善効果もあくまでその一例にすぎないのですが、
少しでも参考にしていただけたり、
「こんなに改善した事例もある!」と新しい施策に踏み出すきっかけとなれば幸いです。