フォームの改善というと、成績に直結する入力完了に至るまでの画面、つまり入力ページや完了ページに対してばかり注力しがちです。
しかしそれらに加えてフォームの送信完了後のコミュニケーションにも気を配ることができれば、それがより良いユーザー体験をうみだし、満足度の向上やを引き上げ率やリピート利用率の増加などの間接的な影響を与える可能性があるのではないでしょうか。
送信完了後のコミュニケーションは大きく3種類
送信を完了したあとのコミュニケーションとしては、下記などが挙げられると思います。
- 送信完了ページ
- メール
- 電話など
とくに「1.完了ページ」はどんなフォームにも必ずあるものですね。
また「2.メール」の有無はフォームの形にもよりますが、かなりのフォームがメールアドレスを尋ねることが多く、その場合必ずといっていいほどサンクスメールを飛ばしていると思います。
本記事から2回に渡り、これらの改善方法について考えていきたいと思います。
※なお「3.電話など」については、コミュニケーションとしては非常に重要ですが、EFOというテーマからは大きく逸れてしまうため割愛とさせていただきます。
送信完了ページで気をつけたいこと
まず今回は「1.完了ページ」について考えてみたいと思います。
入力ページには力を入れていても、完了ページがかなり簡素な構成となってしまっているフォームは多いです。
完了ページについては、以前の記事【EFO実例】エフトラEFOサイトのフォーム制作時に気をつけたこと~完了ページ編~で実例を紹介した際のポイントとかなり似通ってしまいますが、下記にポイントをまとめてみました。
目次
それでは順番にみていきましょう。
完了した旨を明示する
送信完了ページの一番の目的は、その名の通り無事フォーム送信を終えたことをユーザーに伝えることではないでしょうか。
ですので当然ながら「送信が完了しました」という旨をはっきりと明記しておくようにしましょう。
完了ページを設けている以上この点はほとんどのフォームがクリアできているとは思いますが、今一度わかりにくい表現になっていないか改めて見なおしてみましょう。
「ムームードメイン」の完了ページでは、「ドメインを取得しました!」の文字がポップなイラストで表現されており、非常にわかりやすくなっています。
今後のアクションや流れを記載しておく
例えば、フォームを送信したあとに
- 今後何をすればいいか(連絡を待つのか、さらに手続きを進めるのか)
- どのような場合に、どこに問い合わせるべきか
- (ECサイトの場合)どのようなスケジュールで商品が送られてくるか
等、ユーザーが今後取りうるアクションの内容やフォーム送信後のサービスの流れを確認できるようにしておくと親切ですね。
たとえば、AppleStoreのフォームではフォーム送信時に選択した支払い方法によっては、その後も引き続き手続きが必要です。
そのため、完了ページにはその旨を目立つスタイルで表示しています。
弊社サービスの申込の完了ページでは、申込み後の流れをイラスト付きフローチャートで説明しています。
有用と思われる情報を頭出しする
たとえば関連ヘルプなど、フォーム送信を行ったユーザーにとって有用と思われる情報の記載および頭出しを行うとさらに親切です。
Amazonの完了ページでは、完了ページの比較目立つ位置に「購入についてのよくある質問」というリンクを設けています。
さきほど取り上げたムームードメインの完了ページでも、メールが届かない場合などの対処方法についてしっかりと言及があります。
コンテンツのレコメンドを行う
送信を完了したユーザーにマッチしそうなコンテンツを送信後にレコメンドするのも良いでしょう。
例えば弊社EFOツールのフォームの場合、フォームを送信してくださる方は「フォームを改善したい、インターネットの成績を上げたい」というニーズをもっていらっしゃる場合がほとんどだと思います。
そこで、完了ページではブログの最新記事を自動表示させています。
フォームの改善情報をお届けしているこのブログのことを紹介すれば、こちらも読んでいただける/役に立てて頂ける可能性が高いですよね。
Amazonの完了ページでは購入内容や閲覧履歴などに応じた商品のレコメンドがズラリと表示。ここから買い忘れに気づいたり、さらに買い物を進める人も多くいるのではないででょうか。
”追い”オファーで期待を高める
通常オファーはフォーム送信前にユーザーを動機づけるために利用します。
しかし、送信完了後にもオファーを設けることで、フォーム送信直後からサービスの使用開始までの期待を高めることにつながります。
商品やサービスのブランドイメージを醸成することにも一役買うのではないでしょうか。
最後に
いかがだったでしょうか。
本日は送信完了ページで、フォームのユーザー体験を向上させるためのポイントを5つ、ご紹介しました。
次回はサンクスメールについて改善のポイントをお伝えしますので、お楽しみに。