CTAでユーザーに行動を喚起するときには、そのアクションを取ることでユーザー自身にどういったメリットがあるかどうかを提示する必要があります。
本日は、具体的にどのようにメリットをアピールすればよいか、その方向性やフレーズをご紹介したいと思います。
ご紹介するのは、以下18パターンのメリットの提示方法です。これらは大きく5つのタイプに分けることができます。
ユーザーに提示するメリットのパターン一覧
- お得さをアピール
- 無料
- トライアル、お試し
- 割引
- 送料無料
- 緊急性を提示する
- 数量限定
- タイムリミット
- 商品のよさをアピール
- 心地よさ・便利さ
- クオリティ
- 作り手、熟練
- オンリーワン
- ソーシャルプルーフを提示する
- 人気・話題性
- 利用状況
- 満足度
- その他定量的メリット
- 付加サービスをアピール
- サポート
- スピーディ
- プレゼントを提示する
- プレゼント
- 抽選
以下、順番に説明していきます。またそれぞれ具体的な例文フレーズも用意しています。
お得さをアピール
商品やサービスの価格においてメリットをアピールする方法です。CTAでは非常によく使われる方法だと思います。
無料
ずばり、「無料」。この2文字に人々はめっぽう弱いものです。
無料であれば、失うものはなく、とりあえず使ってみようとアクションを起こしてくれるユーザーは非常に多いことでしょう。
また「無料」には多少面倒な手続きがあったとしても、そのハードルを乗り越えてユーザーのアクションを完了まで導くパワーさえあります。
さらに、些細なサービスであっても「無料」と添えておくと、それだけで得をしたような気分になることも。
こんな効果的な2文字を使わない手はありませんね。
代表フレーズ:「ご利用無料」「~を申し込む(無料)」「無料相談する」「完全無料」など
トライアル、お試し
初めて買う商品や使ったことがないサービスの申し込むとき、なかなか決断できなかったという経験は、どなたにもあるのはないでしょうか?
まずは「お試し」で利用してもらうことは、この心理的ハードルをぐんと下げてくれます。
さらに、実際に使ってもらうことで、その商品やサービスの魅力を実体験として感じてもらうことも可能です。
もちろんお試し期間は「無料」であることが望ましく、それらをタッグにすればユーザーに刺さる強烈なフレーズが完成します。
代表フレーズ:「○日間お試し」「トライアルキットを申し込む」「無料体験」「効果を実感する」など
割引
商品やサービスによっては「無料」が難しい場合もあるかもしれません。そんな場合に使いたい次なるフレーズは「割引・ディスカウント」です。
具体的な割引額を提示し、強調しましょう。
また、実際の値引きだけでなく、クーポンやポイント還元なども同様の効果をもたらすでしょう。
代表フレーズ:「全品○%オフ」「最大○割引」「○円引き」「クーポン配布中」「○%ポイント還元」など
送料無料
ECサイトのかご落ちの一大要因である「送料」。直接店頭で購入した場合には発生しない費用ですから、ユーザーがもったいないと感じるのは無理がありません。
そのため、この送料分を無料にすることはECサイトのアップセルの効果的施策のひとつです。
CTAにおいても、強調してアピールできると良いですね。
また、注文の合計金額に応じて送料無料サービスを実施する場合は、その金額に満たないユーザーに対してCTAを提示することも考えられますね。
代表フレーズ:「送料無料」「○円以上送料無料」など
緊急性を提示する
いつどこにいてもアクセスできるウェブサイトでは、ついついアクションが先延ばしにされてしまします。
ユーザーが「今」アクションする理由を作るためには緊急性を伴ったメリットを持たせることが効果的です。
数量限定
商品やサービスの提供数を絞ることで、価値を持たせる方法です。
限定モノの商品が即完売したり、長蛇の列ができたりするのはここ日本ではよくある光景。
また残り1点、と言われてとついつい財布の紐が緩んでしまった経験をお持ちの方も多いのでは?
数量限定を表記することで、今購入しないとなくなってしまうかもしれない、という緊急性を商品やサービスに対して持たせてくれます。
代表フレーズ:「残りあと○つ」「○個限定」「なくなり次第終了」など
タイムリミット
期間を限定してクーポンなどを配布する手法はフラッシュマーケティングなどと呼ばれ、物販などで大きな効果を発揮するマーケティングの施策のひとつです。
こちらも数量限定の場合と同様に、「今」買わなくてはならない!という緊急性をユーザーに与えてくれるものです。
代表フレーズ:「本日限定」「タイムセール」「あと○時間で終了」など
商品のよさをアピール
お次は正攻法。商品そのものの魅力にスポットを当てたメリットの訴求方法です。
商品のどのメリットに魅力を感じるかはユーザーによっても異なりますので、ぜひ多角的な訴求を実施したいところ。
心地よさ・便利さ
商品・サービスを使うことで、どんな心地よさを感じるのか、ユーザーの気持ちにフォーカスした訴求です。
ユーザー目線で心地よさや便利さに対する具体的実感を表記するのがポイント。商品のメリットを想像してもらいやすくなります。
代表フレーズ:「今までの~とは全く違います」「もう~しなくて良い」「あなたはただ~するだけ」など
クオリティ
商品の品質にフォーカスした訴求方法です。とくに物販では非常に効果的なアプローチではないでしょうか。
代表フレーズ:「こだわりの~」「○○産の素材を使った~」「ひとつひとつ~」「じっくり丁寧に~」など
作り手、熟練
クオリティにも似ていますが、作り手の人間性やプロフェッショナリズムを強調するという方向性も考えられます。
対面することなくサービスを提供できるウェブだからこそ、作り手の情報を付加することで安心感や信頼感を感じることができます。
代表フレーズ:「わたしたちが作っています」「プロフェッショナルによる~」「職人が手がけた~」「創業○年の~」など
オンリーワン
商品やサービスが、お客様それぞれにカスタマイズして提供されるものであれば、ぜひ使用したいメリットです。
誰しも「自分だけのために」という特別感に悪い印象を抱くことはありません。
代表フレーズ:「あなただけの~」「あなたにぴったりの」「オーダーメイドの~」「世界にたったひとつの~」など
ソーシャルプルーフを提示する
商品そのものの魅力は、客観的な情報も加えることでさらに効果的に響きます。
人気・話題性
みんなが話題にしている人気の商品であれば、とにかく自分も体験みたいと考えるのは自然なこと。できれば具体的な数字を伴って人気や話題性を提示できることが望ましいでしょう。
またFacrbookのプラグインなどを活用し、いいね数をアピールするという方法も考えられそうです。
代表フレーズ:「TVや雑誌で話題沸騰」「○○ランキングで1位」「○人がいいねと言っています」など
利用状況
人気や話題性に通ずる面もありますが、実際に何人が利用しているか、いくつ売れているのかという点は、さらに強力な判断軸のひとつになりえます。
代表フレーズ:「会員○人突破」「○人が利用中」「○万個売れた」など
満足度
実施に使ってみた結果の満足度が高かったという数値があれば、ぜひ積極的に表示しましょう。
少々手間はかかるものの、ユーザーにアンケートやインタビューを実施することで、強力なメリット訴求のための材料が見つかるに違いありません。
代表フレーズ:「○%が満足と答えた」「リピート率○%」「~が良かった(クチコミの引用)」など
その他定量的メリット
その他、ユーザーにアピールできる定量的なデータがあればぜひ表記しましょう。
よくあるパターンでは、商品やサービスを利用したことで得られた効果についての平均値、または数字をともなった事例紹介などが考えられるでしょう。
代表フレーズ:「○%の効果」「○人に1人が効果を実感」「○が○に改善(事例紹介)」など
付加サービスをアピール
次は商品やサービスに付随してられるメリットについてです。
サポート
商品を購入することで何らかサポートが受けられる場合、それはユーザーにとって大きなメリットのひとつです。
ぜひ具体的なサポート内容についても訴求してみましょう。
代表フレーズ:「コールセンターが親身にサポート」「無償修理対応」「1年間保証」
スピーディ
対応が早い、というだけでも立派なメリットのひとつ。特に、なるべく早く利用したいと考えているユーザーには強力に刺さるフレーズになり得ます。
代表フレーズ:「明日お届け」「お待たせしません」
プレゼントを提示する
最後は、ユーザーに何かをプレゼントする。というパターンです。
プレゼント
よほど迷惑なものでない限り、人はプレゼントを貰えばうれしいと感じるもの。積極的にユーザーに何かをプレゼントしたいですね。
また、ECサイトのキャンペーンの定番である、何かを購入した場合に付けるおまけ商品。数量をもうひとつ増やす、というプレゼントもユーザーにとって嬉しいメリットです。
代表フレーズ:「無料で事例集プレゼント」「おまけで~プレゼント」「○つ買うともうひとつ無料」「必ずもらえる」など
抽選
キャンペーンの王道パターンである抽選もプレゼントの一種です。
ぜひ豪華なプレゼントを用意してユーザーを惹きつけましょう。
代表フレーズ:「○○が当たる」「○名様に豪華~を贈呈」など
最後に
本日は、ユーザーを惹きつけるためのメリットの訴求パターンを18つ、ご紹介しました。
ご紹介したフレーズは、商品・サービスの内容に応じてアレンジしてくださいね。
CTAだけではなく、集客における広告、商材やキャンペーンの設計そのものにも、ぜひお役立ていただければと思います。