今回は、フォーム解析ツールを提供する英国スタートアップFormisimoが昨年発表したインフォグラフィックスをご紹介します。
このインフォグラフィックスは、「Forms Suck」と題し、
調査を元に巷のウェブフォームでよくある9つの問題点(ハードル)を取り上げるとともに、
その問題点にどのように対処すればよいかのアドバイスを含んだ内容となっています。
以下、概要となります。
なぜあなたのフォームは使いにくいのか、その原因と解決策
- フォーム入力を開始してから送信完了に至るのはたったの5人に1人
- ウェブサイトにおいてフォームが最も軽視されているケースは多い
ハードルその1:フォームの長さ(項目数の多さ)
- フォームの平均項目数は9.8。
- それに対し、ある研究では最も理想的で最適とされる項目数は7という結果が出た
- Expedia社は項目を1つ取り除くことで1,200ドルの利益を生み出すことに成功。
ハードルその2:任意項目と必須項目
- 調査したフォームの40%に任意項目が含まれていた
- もし後の行程でその情報を取る機会があるならその項目は取り除くべき。
- 57%のフォームは必須項目をマークしていた
- もしすべての項目が入力必須の場合、「※」で項目をマークするよりフォーム上部に1文をそえるほうが良い
- ほとんどの項目が入力必須の場合は任意項目のほうをシンプルにマークしよう
- ある会社ではすべての項目を任意にしたところ、31%も成績がアップした
ハードルその3:個人情報
- 30%のフォームが重要な個人情報を求めている(例えば電話番号、生年月日など)
- そのような個人情報を尋ねる場合、その情報の必要性や安全性を説明するようにするべき
ハードルその4:リアルタイムでのエラー表示
- リアルタイムのエラー表示によりユーザーはすぐに誤って入力したことを知ることができる
- 調査では3つに1つのフォームがリアルタイムでのエラー表示を行なっていた
- リアルタイムエラーの導入でフォームの送信成功率は22%向上、満足度は31%向上、入力にかかった時間は42%も減少した。
ハードルその5:デフォルト表示
- 2/3のフォームであらかじめオプトイン欄がチェックされていた
- あらかじめどちらにチェックしておくべきか?という問いに対する決定的な答えは存在しないが、以下の例が役立つかもしれない。
- ある調査で、運転免許取得時に行う臓器移植の意思表示欄にあらかじめ「同意しない」を設定している国では20%以下の人が「同意」にチェックした
- 一方で「同意する」をデフォルトに設定した国の場合、「同意」の割合は95%以上にのぼった。
ハードルその6:クーポン、割引コード
- 45%の人は3週間以内に買い物カゴに入れた商品を放棄している
- そのうちの27%はクーポンや割引券を求めてそのような行動を行なっている
- サイト内でクーポンの存在を告知すると良い
- 割引コードの入力欄は適用時のみ表示すると良い
- 割引コード入力欄は目立たなくするか、リンクの後ろに隠してしまうと良い
ハードルその7:認証コードの入力
- 認証コードを入力させることでスパムは減少するが、同様に顧客も減少させてしまう
- ある研究では認証コードの存在がコンバージョンを3.2%も妨げていた
ハードルその8:ボタン
- ボタンはボタンらしいデザインにするべき
- 文言はアクションを強く想起させるように。「送信」よりも「今すぐ買う」「無料の資料を注文する」など。
- あるEコマースサイトで送信ボタンを「認証」から「続ける」に変え、買い物前の認証フローをなくしたところ3億ドルの利益に繋がった
ハードルその9:1ステップか、複数のステップか
- ある研究ではフォームを2ステップのフローにすることで59%に改善効果が見られた
- ただしこの問題に1つの正解はない。異なったアプローチを幾つかテストしてみる必要があるだろう
サマリー
あなたのフォームはどのように改善できそうでしょうか。ここでご紹介した幾つかのTipsは簡単に実行できるものです。
しかしベストなアプローチは実際にユーザーに向けてテストすることだということを忘れないでください。顧客のリアルな行動・データに基いて改善策を決定することが望ましいでしょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
ご担当のフォームは9つのハードルのうち、いくつを超えられていたでしょうか?
ぜひチェックしてみてください。
参照元:Forms Suck – Why online forms are bad, and what you can do about it [Infographic]
http://www.formisimo.com/blog/forms-suck-infographic/