本日は、Eコマースに関する海外のインフォグラフィックスを紹介いたします。
統計データなどをキャッチーなイラストやグラフで示したインフォグラフィックスは、文章で示されるよりも直感的に理解でき印象に残りますね。
今回はとくにフォーム改善にまつわるデータを扱うものを中心にピックアップしています。
カート放棄率の統計
まずご紹介するのはsavvypandaが発表したインフォグラフィックです。
Eコマースサイト運営者にとっての課題のひとつに、商品を買い物かごに入れた状態でサイトを去ってしまう「カート放棄」があります。
このグラフィックは、そんなカート放棄に関する統計情報をまとめたものとなっています。
注目は、「購入フォーム最適化の問題点トップ10」です。
「セキュアではない接続」「ゲスト購入ができない」「グローバルナビを表示」など、10つの購入フォームの最適化においてNGな特徴が挙げられています。
イメージとセットになっているため、直感的に改善のポイントを理解することができますね。
その他にも、以下の情報が盛り込まれたインフォグラフィックとなっています。
- カート放棄率の平均、オンラインのCVR平均、オンライン注文の平均額
- なぜカートから離脱するのかの理由
- 流入検索エンジン内訳
- 検索エンジン別コンバージョン率
- 購入プロセスでユーザーに影響をおよぼす7つの要素
インフォグラフィックはこちらからご覧いただけます。
Shopping Cart Abandonment Statistics [infographic]
ショッピングカート放棄問題
続いてkissmetricsが発表した、同じくカート放棄率に関する統計情報によるインフォグラフィックスです。
調査は2010年のものと少し古いのですが、いま見ても参考になる情報ではないかと思います。
注目は最後に描かれている「ユーザーを呼び戻すには?」という章です。
「冒頭に送料やオプションを提示」「送料無料をアピール」「会員登録を強制しない」など、カート放棄を防ぐための6つのTipsがあわせて紹介されています。
その他にも、以下の情報が盛り込まれたインフォグラフィックとなっています。
- 2010年の米国オンライン売上
- カート放棄者の行動
・あとで考えようとしていた人の割合
・他サイトに価格調査をした人の割合 など - カート放棄する理由
インフォグラフィックはこちらからご覧いただけます。
Do Your Users Have Shopping Cart Abandonment Issues?
カート放棄とその防止策
続いて取り上げるのはmonetateが発表した、カート放棄とそれを防ぐTipsを示すインフォグラフィックスです。
比較的テキストが多めでかなり具体的にTipsを紹介しています。
注目はこちらの章です。
※テキストが細かいのですが、元ページに行くと拡大版の画像を閲覧することができます。
「理想的な購入ページのブレークダウン(分解)」として、サムネイルやフロー画像の表示、数量変更、セキュリティ表示など、具体的どのように購入ページを構成すればよいかのポイントを紹介しています。
その他にも、以下の情報が盛り込まれたインフォグラフィックとなっています。
- カート放棄率平均
- カート放棄を防ぐためにやってはいけないこと
- カート放棄を防ぐためにやるべきこと
インフォグラフィックはこちらからご覧いただけます。
Infographic: Shopping Cart Abandonment and Tips To Avoid It
カート放棄の科学
つぎはseewhy社が公開した「The Science of shopping cart abandonment(カート落ちの科学)」というタイトルのインフォグラフィックスについて紹介いたします。
なかでも、「カート放棄の行動パターン3つ」が印象的でした。
28日間の調査期間において、
- 43%が初めて放棄したユーザー(18%が再訪)
- 42%が2回以上放棄しているユーザー(48%が再訪)
- 15%が購入経験のあるユーザー(57%が再訪)
また、
カート離脱したユーザーが購入に至るまでには平均2.6回の離脱をするという記述もあります。
ひとくちにカート放棄と言ってもさまざなパターンがあり、また一度放棄してから再訪する行動を繰り返すユーザーも多いということがわかりますね。
このように、その他にも以下のようなカート放棄にまつわる非常に詳細な統計情報が示された興味深いインフォグラフィックとなっています。
- 新規訪問者のカート放棄率
- 新規訪問者の再訪率
- カート放棄後再訪するユーザーの行動
- カート放棄後再訪するユーザーの購入率
- 初回カート放棄から購入までの期間の平均
- カート放棄率とカートの合計金額の関係
インフォグラフィックはこちら。
Understanding Online Buyer Behavior Part I: First Time vs. Returning Visitors
Understanding Online Buying Behavior: Part II Time-to-Purchase Patterns
Understanding Online Buying Behavior: Part III Cart Value Abandonment Trends
※現在は下記の記事よりインフォグラフィックス全体が参照できます
https://econsultancy.com/blog/63466-nine-case-studies-and-infographics-on-cart-abandonment-and-email-retargeting#i.weabnjzqdeyu10
コンバージョン率を改善するなら、配送オプションを変更しよう
このインフォグラフィックは、convert.comが発表したもので、配送の重要性と、フォームのコンバージョン率を向上させることができる方法を示しています。
なかでも注目は、ユーザーを購買行動につなげる配送オプションの種類(とその効果)です。
少し文字がつぶれて見えにくいのですが、「送料無料」「返品無料」「店頭での返品」「店頭で受け取り」などのいくつかの配送オプションについて、コンバージョン率に与える効果を示したものとなっています。
その他にも、以下の情報が盛り込まれたインフォグラフィックとなっています。
- 送料無料、返品無料の促進効果
- 店頭での購買行動と配送料の関係
- 配送オプション一覧を示す方法
- 世界のオンラインショッピングの広がり
- 配送における金融の機会
全体はこちらからご覧いただけます。
カート放棄率の改善
最後に紹介するのはdemacmedia.comで取り上げられていたカート放棄に関するインフォグラフィックスです。
なかでも注目は、最後に表示されている「FINAL TIPS」。
「ゲスト購入を許可する」「放棄率の高い商品を解析」「毎回カート履歴を保存」など、かなり具体的かな改善施策が提示されています。
その他にも、以下の情報が盛り込まれたインフォグラフィックとなっています。
- カート放棄率の上昇
- カート放棄者の行動、興味
- 理想的な購入ページのポイント
- 2016年のカート放棄率予測
- カート放棄の理由
インフォグラフィックはこちらからご覧いただけます。
Rise of Shopping Cart Abandonment: eCommerce Infographic
最後に
いかがだったでしょうか。
数字とにらめっこになりがちなフォーム改善、たまには気分を変えてインフォグラフィックで情報収集してみてはいかがでしょうか。