何をきっかけに「エントリーフォームって使いづらい!!」と思うでしょうか。
入力形式がわからない、どの項目が必須かわからない、項目が多いなどといった点でしょうか。フォームを作る時も、普段気付く点については常に気をつけているかと思います。
しかし問題はそこにあり!!
エントリーフォーム改善で気をつけるべき点はフォームそのものだけではありません。
サイト内に気になるリンクを見つけて、ページを移動した経験はありませんか?
フォーム入力中におけるこの行動は離脱に他なりません。
エントリーフォーム画面には、余計なリンクを入れてはいけないのです。
たったこれだけでユーザはフォームを入力することに集中できるようになります。
今回は、ツールなしでもここまでできるフォーム改善14カ条の4つ目で紹介しました「余計なリンクを入れない」ということをテーマに2つのサイトを例にあげてエントリーフォーム改善を考えていきます。
大事なのはユーザの集中力?
ファミマドット・コム 注文フォーム
画面上のリンクを確認すると以下のようになります。
・メインメニュー
・検索フォーム
・注目キーワード
・買い物かご
注文フォームの目的は注文をしてもらうことなので、リンクは全て不要です。
買い物かごは一見必要に見えますが、
フローのSTEP1とSTEP3で注文内容を確認できるのでリンクはいらないですよね。
「ついで買い」を促すリンクがよくあります。
ユーザは一度ページを離れてしまえば買う気がなくなってしまうかもしれません。
やはり余計なリンクは入れないほうが良いでしょう。
エントリーフォームを最後まで入力してもらうには、
ユーザがフォームだけに集中できるように気遣うことが重要です。
リンクの9割は売上に悪影響!
セブンネットショッピング ネットスーパー 会員登録フォーム
表示画面の中に別ページへのリンクは以下の3つです。
・他のECサイトへのリンク
・メインメニュー
・PR広告
メインメニューはTOPの他に
・特集
・店舗情報
・会員登録
があり、どれも会員登録をしている最中のユーザに提示すべきリンクではありません。
繰り返しになりますが、不要なリンクはできるだけ削除します。
広告について。
セブンネットショッピングでは扱っていない商品に対するキャンペーン広告が掲載されています。
せっかく購入・会員登録をしようとしているのに、他のサイトへ誘導する意味は全くありません。
そしてユーザにとって大迷惑なのが他のECサイトへのリンクです。
詳しく見ると以下のように並んでいます。
・セブンネット
・e.デパート
・ネットスーパー
・セブンミール
・アカチャンホンポ
・チケットぴあ
・トラベル
これだけあれば別のECサイトへ移動してしまうかもしれません。
セブンアンドアイHDのECサイトであることは変わりませんが、ユーザは大迷惑です。
だってセブンネットショッピング「ネットスーパー」で買おうとしていたのにいつのまにか別のサイトに移動してしまい、購入できない状態となるのはかなり不便ですよね。
セブンネットショッピング全体で買い物カゴが連結されていないことも問題ですが、
ユーザにストレスを与えるような動線は用意すべきではありません。
動線として意味のあるリンクならまだしも、適切でない動線はとにかく消すことで、大きな改善効果が得られるフォームは意外と多いのかもしれません。
まとめ
いかがでしょうか。
今週は余計なリンクをいれないことを意識して改善をおこなってみました。
「せっかくユーザを問い合わせまで誘導することができたのに」
という悔しい思いをしないためにも、
ユーザをフォームに集中させることを意識してエントリーフォーム最適化を進めましょう。