最近ではサイト改善のための情報は非常に多く、web担当者は、検索結果表示順位をあげるために勉強したり、ランディングページの効率を良くするために勉強したりと大忙し。
そんな中、「エントリーフォームの改善に手が回らない!」という方も多いのではないでしょうか。
しかし、エントリーフォーム改善に新しい知識は必要はありません。
エントリーフォーム最適化の基本的な考え方はLPO!!
「ランディングページと同様に最適化」することです。
ランディングページにアイキャッチを設置するのは、ユーザに「サイトの目的や雰囲気」をイメージしやすくし、次のアクション(閲覧開始)をしてもらうためです。
エントリーフォームでも、ユーザが入力後に「何が起こるのか、何が得られるのか」をイメージしやすくすることで、次のアクション(入力開始)を促すことができます。
改善策としてランディングページでアイキャッチを設置するのと同様に、フォームの目的を明示したオファー画像を設置が挙げられます。
例えば、無料パンフレット請求フォームであれば「どのようなパンフレットなのかを示した写真」や「無料」という文言の入った画像を設置することで、ユーザの不安や抵抗を減らし、入力開始を促します。
(免許合宿hunter(当社メディア)のパンフレット請求フォーム オファー画像)
今回は2つのウェブページを例に、オファー画像やフロー画像を利用したエントリーフォームの改善方法をを考えていきます。
画像に変えるだけで、ここまで変わる!
生涯学習のユーキャン「お問合わせフォーム」
オファー画像はありませんが、作業手順やフォーム送信後の流れをテキストで記載しています。
注意書きがたくさんあり、
・何の質問ができるフォームなのか
・いつ、どのように回答が返ってくるのか
という点ががわかりにくい状態となっています。さらにページ上部のスペースを大きく使ってしまっているため、スクロールしなければ入力できないユーザビリティの低いフォームとなっています。
フォーム上部のテキストを確認してみると、下記のようになっています。
・1~4はフローについて
・5は送信後のトリガーメールを受信できない場合の対処法
・6は3営業日で回答するという説明
これらを改善すると、このようなフォームになります。
変更点は3点。
・1~4はフロー画像に差し替え
・5は送信後の事なので、完了ページへ
・6はユーザが気になる点なので目立たせる
フォームの上部にはユーザにとって必要な情報のみを書けばよく、冗長丁寧な記述をやめて、
・フォームの目的
・送信後の対応
・フロー
を示すだけで、ユーザに入力開始を促すことが出来ます。
気になるのは、どんな資料が送られてくるのか!
Z会「Z会映像コース 資料請求」
フロー画像は設置されていますが、あとは注意事項の羅列で
どんな資料が送られてくるのかイメージができません。
資料がほしいユーザにとって「どのような資料が送られてくるのか」がもっとも重要です。
資料に関する情報がないだけで、なかには不安や面倒臭さからフォーム入力をしてくれないユーザもいるでしょう。
フォーム上部の注意事項を確認してみると、下記のようになっています。
・資料請求受付の開始日程
・被災地域に対する対応
・資料送付に約5日必要であるという説明
・資料の対象学年
・資料請求トップへのリンク
これらを改善すると・・・、
資料の画像を追加し必要な情報のみを掲載することで
・どのような資料が送られてくるのか
・いつから請求できるのか
・対象は誰なのか
・いつ届くのか
ということがファーストビューで分かりやすいフォームとなり、入力する気が起きるフォームになったかと思います。また、被災地域への対応とトップ画面へのリンクは送信完了ページに記載すると正しく誘導できます。
まとめ
以上のように不必要な情報は削除し、オファー画像やフロー画像に差し替えるだけで、ユーザがすぐにフォームの目的がわかる、入力開始を促すフォームになることがわかるかと思います。
エントリーフォーム改善って何をするんだろうと、立ち止まってしまう前にLPO(ランディングページ最適化)と同様に、ユーザに次のアクションを促す(フォームの入力開始)ため、エントリーフォーム最適化を進めましょう。
これから毎週、以前投稿しましたツールなしでもここまでできるフォーム改善14カ条をもとに、エントリーフォーム改善のための考え方を紹介していきますので、お楽しみに!!