以前の記事フォーム完了率を最短距離で最大化する、フォーム改善サイクルの流れで、フォームの成績を最短距離で最大化するには、以下のような流れが効果的だとお伝えしました。
今回のエントリでは、この流れの最初のステップである【現状分析】の方法について、詳しくお伝えしようと思います。
現状分析とは
現状分析とは、フォームの現在の状態を把握することです。
具体的には、解析ツールなどを活用して、フォームに関する客観的なデータを取することです。
また、ユーザーインタビューなどの実施も現状分析に含まれます。
現状分析のコツ
ひとくちにフォームといっても、ユーザーがページに訪れてから送信完了に至るまでにはいくつかのステップがあります。
この段階に応じてフォームの成績を計測・分析し、問題点を洗い出していくのがポイントです。
フォーム送信のステップは、大きく以下の4つからなります。
- フォーム訪問:まずはユーザーがフォームに訪れた状態
- 入力開始:フォームの項目に入力を始めた状態
- 入力完了:すべての必須項目の終えている状態
- 送信完了:入力した内容が無事送信されている状態
これらのステップのうち、どのタイミングで離脱が起こっているかを確認することが現状分析において有効です。
離脱の段階
上記のステップをふまえると、離脱のタイミングは大きく3種類となります。
これら離脱の段階によって、検討すべき課題が変わってきますので具体的に以下の指標を計測することがカギとなります。それぞれ、くわしく見て行きましょう。
フォーム直帰数/直帰率
フォーム直帰は、フォームを訪れたのに、何も入力せずページを去ったユーザーの数です。
たとえば、フォーム直帰率が50%以上もあるようなら、
ユーザーのフォーム入力のモチベーションが下がるようなフォームになっている可能性を検討すべきです。
フォームページの直帰数/直帰率は、エフトラEFOはもちろん、一般的なアクセス解析ツールでも取得することが可能です。
入力途中離脱数
入力を初めていたのにもかかわらず、途中で入力をやめてしまったユーザーの数です。
たとえば、入力途中離脱率が20%以上もあるフォームは、ユーザーが頻繁に入力に失敗したり、面倒になりやすいフォーム内容である可能性を検討すべきです。
入力途中離脱はEFO専用ツールで簡単に計測することができます。
送信直前離脱
項目を入力し終えているのに、送信完了せず離脱してしまうケース。完了まであと一歩というところで、非常に勿体無いですね。
たとえば、送信直前離脱率が3%以上もある場合は、最後の最後で、フォーム送信に対する不安を生んでしまってはいないかと検討していきます。
確認ページでの離脱数などに置き換えると、通常のアクセス解析ツールでも数値を取得することが可能です。
エフトラEFOを用いた数値計測
最後に、エフトラEFOのレポートでの計測方法についても、触れておきたいと思います。
期間別推移
エフトラEFOの期間別推移レポートでは、任意の期間を指定して「直帰数」「入力途中離脱」「入力完了」などの数値を一覧表示できます。
これにより、エントリーフォームの大まかな課題をつかむことができます。
ブラウザ別推移
ブラウザ別推移から、特定のブラウザで各数値が低いということがないか確認します。
数値の低いブラウザがある場合は、そのブラウザで実際に確認してみることをお勧めします。
次のステップ「問題解析」へ
現状分析を経て、異常に高い数値があったり、特定数値の極端な増減があった場合は、そのステップに何らかの問題がありそうです。
その場合、さらに問題の深堀りをしていく「問題解析」のステップに進んでいきます。
問題解析については次の機会に詳しくご紹介したいと思います。
まとめ
いかがだったでしょうか。
本日はフォーム最適化の最初のステップ「現状分析」の方法についてお伝えしました。
EFOにとりくむ場合、3つの離脱の段階に応じた数値を計測する体制をつくりましょう。
その際、(エフトラEFOなどの)EFO専用ツールを使うと、フォーム分析に役立つ指標を簡単に用意できるため、おすすめです。