本日はフォームの成績を最短距離で最大化する以下の流れを解説するシリーズ【問題解析】編の続きです。
「入力途中離脱が多い場合」の問題解析の手法をご紹介していきます。
前回までのおさらい
まずは【現状分析】で各種データを取得したあと、具体的なフォームの問題点を探るのが【問題解析】。
「問題解析のコツ」として、以下のユーザーの離脱のタイミングに応じて問題解析を行うのが効率的とお伝えしました。
- フォーム直帰率の数値が高い場合(前回記事)
- 入力途中離脱の数値が高い場合
- 送信途中離脱の数値が高い場合
今回は「2.入力途中離脱の数値が高い場合」です。
これまでの流れについて、詳しくは以下の記事をご確認ください
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フォームの成績を最短距離で最大化する【全体の流れ】
フォーム完了率を最短距離で最大化する、フォーム改善サイクルの流れ -
ステップ1:フォームの現状を客観的に把握する【現状分析】の手法
フォーム完了率を最短距離で最大化する【現状分析】の手法 -
ステップ2の1:問題箇所の深堀り【問題解析】でフォーム直帰が多い場合
フォーム完了率を最大化する【問題解析】の手法1:フォーム直帰が多い場合
入力途中離脱のレポートの確認方法
チェック項目をご紹介する前に、レポートの確認方法もお伝えしておきましょう。
フォーム内のどの項目で「離脱が多いか」「エラーが多いか」「入力に手間どっているか」を確認します。
このようなデータを取得するにはEFOツールが便利。
エフトラEFOでは、「入力項目別分析」を確認しましょう。以下の様なレポート画面となっています。
赤枠部分に注目すると、項目ごとのエラー率、離脱率、平均入力時間が確認できます。
これらの数字が大きい項目について、とくに改善の余地を検討していきましょう。
入力途中離脱の数値が高い場合のチェック項目
ユーザーがいったん入力を開始したということは、送信するつもりがある場合がほとんど。
それなのに、途中でやめてしまうということは、明らかにフォーム側に何か問題があるということです。
入力中のユーザーが感じるであろうストレスや不安を取り除き、さらに入力を快適にするようなアプローチが有効です。
具体的原因の特定方法として以下のチェックリストを確認していきましょう。
順番に詳しく見て行きます。
入力の見通しがつくか
入力の最中に嫌気が差してしまう…なんてことが起きないよう、ゴール=入力完了までの道のりを明確にする工夫はもちろんのこと、
その積み重ねの元であるひとつひとつの項目のゴールも明確にしておきたいところ。
具体的には以下などをチェックしてみましょう。
入力例は明記しているか
どんなふうに入力すればいいか、お手本を示しておくとスムーズです。
文字数や形式などの入力制限は明記しているか
項目入力完了の障害となる入力形式制限はあらかじめ明示してきたいところ。
どの項目が必須項目かは明確に分かるか
ゴールまでの最短距離を明示しましょう。
入力の面倒はないか
入力中の手間は最低限にとどめ、ユーザーが面倒に感じないような工夫を行いましょう。
入力項目を無駄に分割していないか
名前やフリガナ、郵便番号でやりがちな項目2分割。項目移動の手間を減らすため、システムや管理上の制約がある場合でなければ、できるだけ項目は1つに統一したいですね
入力の手間を最大限減らしてあげているか(住所自動入力・かな自動入力など)
自動でできるところはなるべく自動で処理しておくのが親切です。
入力を楽しませる工夫があるか
ストレスを取り除くのはもちろん、「入力していて気持ちがいい」とユーザーに思わせたら勝ちですよね。
入力内容に対して適切なフィードバックを(できればリアルタイムで)返しているか
入力した結果がその場その場で返ってくると、入力しがいがあります。
入力をすることでステップを上がっているような感覚を提供できているか
達成感を感じてもらえばしめたもの。ひとつずつ問題をクリアしていくようなゲーム的感覚を。
送信することに不安を感じないか
不安を想起させる項目がないか、注意しましょう。
フォームの内容から大きく逸脱した項目の入力を求めていないか
この情報必要あるの?とユーザーに感じさせないよう、求める情報は最低限におさえましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は、【問題解析】のレポートの確認方法と、入力途中離脱が多い場合の具体的なチェック項目についてお伝えしました。
大きく、以下の4点となりました。
今回取り上げた点以外でも、フォームの問題はさまざま。
上記の視点を参考にどんどん問題を掘り下げていきましょう。
次回のこのテーマでは、【問題解析】具体例「送信途中離脱が多い場合」についてご紹介する予定ですので、お楽しみに。